ホテルのような贅沢な時間
ご入居者さまにとってお食事は、暮らしの中で、大きな楽しみの一つです。毎日のお食事とは異なる贅沢な時間となるように、定期的にシェフディナーを開催しています。ガーデンテラスにご入居の皆さまが、現役時代『贅沢な食事』とされてきたフレンチやイタリアンなど西洋の料理を中心にメニューの考案をしています。
また、ホテルでのレストランのおもてなしと同様に、皆さまに直接メニューのご説明をさせて頂いたり、こだわりの食器で料理をご提供いたします。ただ美味しい料理を作るだけではなく、その空間やいい時間の演出にも気を配っています。施設にご入居されながらも「非日常的な贅沢な時間」を可能な限り演出したいと考え、メニューの考案から料理に至るまで強く意識をしています。
様々な疾患をお持ちの方にも、我々が日々『食』に求める喜び、満足、癒しなどを同じように楽しんでいただけるよう、食材の大きさや柔らかさ、衛生面についてもスタッフ間で情報共有を徹底し、お食事を提供しています。
ご入居者さまからの喜びのお声
ガーデンテラスで私がお食事を出す皆さまは、長く人生を歩まれてきたご入居者さまです。今までの人生で、たくさんの『おいしい食事』と出会われてきた人生の先輩方に腕をふるうことは、新たな発見や気づきがあります。また、評価を頂けることはたいへん嬉しい気持ちです。
料理を提供した際には、テーブルをめぐり、ご入居者さまとお話する機会があります。『とっても美味しいです』『長生きして良かったわ』『また来てください』と声をかけて頂き、料理人としての励みと自信になっています。
料理人としてのこだわり
「高齢者施設で提供する食事」と「レストランでお客様に提供する食事」は料理人の私にとって何一つ違いはありません。私が料理をする際に目指すものはいつも共通しています。
『どのように料理をすれば食材の魅力を最大限表現できるか』 そして『目の前のお客様にとってその瞬間BESTな料理をお出しする』 ということです。
どのようなお客様でも、どのような場所でも『食』を通して最高の時間を演出する。そしてそこに『笑顔』がある。プロの料理人としてスタンスを変えないことが、私のこだわりでありプライドです。