文字サイズ変更
2025.06.23
日々、様々な人生経験をされてきたご入居者様とのお話は、私たち職員にとって何よりの学びと励みになっています。
そんな素敵なエピソードを、より多くの方にお届けしたい——。
そんな思いから、ブログインタビューをはじめてみました。
記念すべき第1回は、塗り絵を通じてご活躍中の M様 にお話を伺いました。
■ 1300通の中から選ばれた感動
実はM様、某デイサービス専門誌が主催する「塗り絵コンクール」において、応募総数約1300通の中から見事選出され、
「十人十色で賞」 を受賞されました!
そんな快挙を成し遂げたM様に、塗り絵への思いやこれまでの歩みについて伺いました。
――職員:コンクール受賞、本当におめでとうございます!
M様: 光栄です。まさかこんなことになるなんて、自分でも驚いています。
――塗り絵はいつ頃から始められたのですか?
M様: 昔から草花が好きで、育てていた植物をスケッチするのが趣味だったんです。
もともと絵を描くことが好きで。大学では建築を学んでいて、図面を描くために絵画の授業もありましたから、自然と絵に触れる機会も多くなりました。
卒業後も建築の仕事に携わり、図面を描き続けていましたね。
――建築のご経験が、繊細で美しい塗り絵に活きているのですね。特にお花の絵からは、草花への愛情が伝わってきます。
M様: とにかく“好き”っていう気持ちだけですね。ただただ、好きなことをずっと続けているだけ。
これからも、描き続けていきたいです。
■ 好きなことを、まっすぐに
そう話しながらM様は、再び丁寧に色鉛筆を手に取り、紙の上に命を吹き込むように筆を走らせます。
そこには、まるで手に取れそうなほど生き生きとした「牡丹」の花が咲き誇っていました。
好きなことを、まっすぐに。
それを続けてこられたN様の姿は、私たちにたくさんの勇気と優しさを教えてくれます。
これからも、M様の“好き”に寄り添いながら、共に日々を歩んでまいります。